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9.13.2017

カナダから 東京新聞の望月依塑子記者への連帯と激励のメッセージ

カナダから 東京新聞の望月依塑子記者への
連帯と激励のメッセージ

2017年9月13日

     9月8日の官邸記者クラブでの菅官房長官記者会見で、岩上安身氏の質問により、官邸が、東京新聞に対して、望月氏の質問のあり方について、高圧的に苦情を述べていたこと、それに関連して、東京新聞に男の声で、望月記者の殺人予告の電話まで入っていたことを知りました。  

     私たちはカナダの三つの都市に住む者ですが、日本国憲法9条を守り抜きたいという願いで、つながり、連絡を取り合っている仲間です。その活動の中で、望月記者の日本の武器輸出に関する本を知ったり、官邸記者クラブでの的を得た質問を聞いたりする機会を得、若い女性記者の活躍に心からの拍手を送っていました。昨今の日本は、国会と言う場で、閣僚や現職官僚が公然と虚偽としか思えない発言をする危機的な政治状況にあります。メディアはそれに真正面から取り組んで批判をすべきなのに、政府に遠慮し、上げ足をとられることを恐れて自主規制しているように見えます。メディアが弱くなっていることを私たちは非常に憂慮しています。それ故に、望月記者の良く準備した、的確で鋭い質問は聞いていて、清々しく、頼もしく感じていました。他の記者は望月記者を援護射撃すべきと思いますが、そのような記者も殆どいない状況を残念に思います。カナダの南隣の米国もユニークな大統領の出現で、ジャーナリストが名指しで退場を命じられたりしますが、このような時、他社の記者も猛然と反発し、ジャーナリストとしての連帯を示します。日本では、なぜそれが出来ないのでしょうか。今回のことでも、岩上氏の質問を待つまでもなく、官邸記者クラブの記者全員として、官邸から東京新聞への苦情について問いただすべきであったし、殺人予告の電話に関しては、記者クラブとして、抗議声明を出して当然のことでした。高圧的に苦情を述べた官邸に関しては、国民の質問に答えられなかったり、答えたくないのであれば、政治家の資格はないと言う他ありません。

     望月記者は、会社に苦情を持ち込まれ、殺人予告の電話まで受けて、さぞ、不愉快で、恐怖も感じているであろうと察します。東京新聞社は毅然として、自社の記者の立場を守ってください。また日本の警察が名誉にかけて、このような脅迫行為を取り締まり、望月記者の身辺警護に努めることを願ってやみません。

  日本国内にも国外にも、望月記者の今後の益々の活躍に期待している人間がたくさんいることを覚えていてください。


モントリオール9条の会
長谷川澄, 橋本剛、大槻とも恵、橋爪亮子、鈴木博子、池田朋子、ひねのやきみ子、 上坂美和子

バンクーバー9条の会
乗松聡子、井上美智子、久保田竜子、落合栄一郎、鈴木忠信、鹿毛達雄、安藤かがり、家元利弘

トロント9条の会
田中裕介、菊池幸工

7.14.2017

原爆展、Atomic Bomb Exhibition 2017

                           Nuclear Issues in 21st Century
                   (Atomic Bomb Exhibition, Aug. 5th and 6th, 2017)

20th century saw the invention of nuclear weapon based on nuclear fission/fusion and its application to the production of electricity.  Both the nuclear weapons and nuclear power reactors need to be abolished as soon as possible, for the “nuclear” and its associated “radiation” are not compatible with life on the earth.  It is not only the tragedy of Hiroshima and Nagasaki, but also that of the entire human race.  This year the United Nations established a “Nuclear Weapon Ban Treaty” by a majority of the member nations.

(1) Panels to show the horrors of Atomic Bomb (all day long, Aug. 5th and 6th)

 (2) Talk:  (a) “Visiting Hiroshima and Nagasaki” by Satoko Norimatsu (3-4 pm on 5th)
                  (b) “The Nuclear Issues in 21st century” by Eiichiro Ochiai (3-4 pm on 6th )

 (3) Screening of “Barefoot Gen” (anime, Experience in Hiroshima: 12, 2, 4pm), and
      Dark Circle” (Tragedy at a Plutonium plant (Rocky Flats): 11am, 1, 5pm)

at Japanese Language School  487 Alexander Street, Vancouver (refer to the map below)


21世紀の核問題を考える(原爆展2017、8月5/6日

核分裂・融合が発見され、それが核兵器に使用されて人類の上に落とされたのが20世紀中葉、21世紀は、この核兵器と核発電をこの地上からなくす世紀とならなければなりません。核兵器の使用、核発電の増加は、人類や地球上の生命を滅ぼしかねないからです。核兵器廃絶の第一歩として、今夏、国連で多数国の賛成で「核兵器禁止条約」が締結されました。

(1)原爆の悲惨さを示す写真/絵の展示(8月5/6日 終日)
(2)講演  (a) 広島・長崎への学習の旅、乗松聡子  (5日、午后3−4時)
      b) 21世紀の核の問題、落合栄一郎 (6日、午后3−4時)
(3)核・放射能関連の動画とドキュメンタリー:「はだしのゲン(12, 2, 4 pm)
   「暗黒のサークル」(プルトニウム工場ロッキーフラット)(11am, 1, 5pm

場所:日本語学校  487 Alexander Street, Vancouver (下の地図参照)

                                                                         

       







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7.10.2017

アメリカによるロシア(中国)包囲

G20会議で、アメリカの新大統領トランプ氏とロシア大統領プーチン氏の会合が始めて実現した。その会合時間は始めの予定の数倍にもなった。トランプは選挙戦以前からロシアとの友好関係、緊張の緩和を訴えてきたが、対立する側およびその背後のネオコンと呼ばれる人々は、ロシアとの緊張関係を維持、そして深刻化、やがては戦争という構図をもち、トランプによるロシアとの関係改善を様々な仕方で、阻んでいる。トランプの閣僚の多くは、そうした傾向の人である。というわけで、ロシアとの関係の緊張が高まりつつある。現在アメリカ側(NATO)はバルチック海や黒海でロシアへの圧力を強める施策を行っている。これについては、別に報告するが、以前(2010年)にアメリカ・NATO諸国によるロシア、中国包囲網について日刊ベリタ紙に書いたものを再掲載する。

アメリカの中国、ロシア包囲作戦
(2010.07.22)

アメリカは、着々と、中国・ロシアの包囲・封じ込め作戦を展開している。冷戦体制がぶり返したかのようである。なぜアメリカはこのような政策を執拗に追求しているのかはさておき、その現状を眺めてみよう。
先ずヨーロッパから。アメリカは旧ソ連圏からヨーロッパ連合・北大西洋条約機構に加盟した国々に,弾道ミサイルの基地を建設している。ロシアの反撥に対して、アメリカ側は、イランからの攻撃への迎撃基地と称しているが、説得力はない。
次に中東。石油が主目的であったのかどうかはわからないが、イラクをウソで固めた理由で占領し、イランを虎視眈々と狙っている。殆ど戦闘準備完了に近い現状らしい。アフガニスタン、パキスタンなど、殆ど無意味と思われる戦闘を継続しつづけている。そして、この後背地である中央アジア諸国との関係も深めている(軍事基地建設)。この動きには、北大西洋同盟国も参加している。インドとは核兵器容認なども含めて連係を深め、アメリカ側に引き入れている。
残るは、東南アジア、東アジアである。今年の夏この地域で、アメリカ軍を含む軍事演習が大規模に行われているし、計画されている。アンコールセンチネル10なるプノンペン近郊でのアメリカ軍主体の多国籍軍とカンボジア軍との合同演習が7930日にかけて行われている。カンボジアの安全のためとカンボジア軍の能力を引き上げて国連平和部隊に参加できるようにするのが目的だそうである。アメリカ軍とマレイシャ軍合同のケリスストライク10なる訓練は、マレイシャのクアンタンで、71923日に行われる。これらの軍事訓練は、2014年までに世界規模の平和維持部隊建設とそのための軍輸送を含むサポートシステムの建設の一環なのでそうである(http://www.army.mil/standto/archive/2010/07/12/)。
さて、東アジアである。先頃の韓国軍哨戒艇沈没事故も米韓軍事訓練に際して起ったのだが、北朝鮮と中国に警告を発する目的か、原子力空母(USS ジョージワシントン号、横須賀駐留)など最新兵器を含む大規模な米韓合同訓練が朝鮮半島の西(黄海だが、中国領には入らない)と東(日本海)で行われると発表された。日本海側でも行おうとするのは、ロシアへの牽制と示威表示と思われる。
以上述べたアメリカの関与する軍事訓練が行われる国々を地図の上に表示してみればわかるように、ほとんどロシア,中国を囲む形になっている。イランについてはイスラエルとの連係がある。またコーカサスの北のグルジアなどの国々にもアメリカはちょっかいをだしている。今のところ、アメリカ側に与していないのは、トルコのみのようである。

アメリカ/NATO諸国による中国・ロシアの包囲—その2
(2010.08.14)

先に(日刊ベリタ2010.07.22)アメリカ(とNATO諸国)が着々と中国・ロシア封じ込み作戦を展開していることを報告した。この動きはさらに様々な方面で拡張されつつあるようである。
今回はその最近のさらなる動きを紹介する。まずは、日本でもすでに報道された米・韓合同軍事演習で、黄海と日本海で、日本の自衛隊の視察官も含めて、原子力空母、戦闘機F22(日本には売ってもらえなかった)などを含む最新兵器を用いて行われた。黄海側では、北京から見て500kmほどの距離まで進出したようである。この演習は、中国、北朝鮮そしてロシアに、こうした最新兵器が至近距離に実戦体制にあることを見せつけた。すでに東、東南アジアには、オーストラリア、日本、韓国、フィリピン、タイ、シンガポールなど(軍事)同盟国を展開している。これらの同盟総体を、NATOになぞらえて、アジア(軍事)条約機構と呼ぶことがある。アメリカはアジア条約機構を拡大しつつある。インドとは、毎年、マラバール海軍戦争ゲーム(演習)を催しているが、2007年には日本,オーストラリア、シンガポールも加えられた。米国防省は最近キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタンに軍事訓練基地を建設すると発表した。これらの中央アジア諸国への進出にはヨーロッパNATO諸国も参加している。アフガニスタン戦に参加している国は47カ国にのぼるが、アジア地域からは、シンガポール、モンゴリア、韓国、オーストラリア、マレーシアなどがある。
71923日には、米空軍とシンガポール主宰で、環大平洋空軍戦力シンポジュームが開かれ、東・東南アジアの大部分の国が代表を送っている。また81日には、隔年毎に1ヶ月にわたって行われる環太平洋戦争ゲームがハワイで終結した。これには、南米ペルー、チリーも含む環太平洋の14カ国からの2万の兵士と、36隻の軍艦、潜水艦5艘と戦闘機170機が参加した。8月5日には、8個師団の陸軍兵士が2週間の合同軍事演習のためにネパールに到着したそうである。これらを先に報告したものに加えてみていただきたい。なんとまあ、あきれるほどの軍事演習が、中国・ロシアを取り囲んで、行われていることかーアメリカ主導で。さらに、クリントン長官が今夏のASEAN会議(ハノイ)で、南支那海の諸島の領土問題に口を差し挟んだし、アメリカ以外の国による他国への覇権を座して見逃すことはないと明言した。
このようなアメリカとその同盟国の動きを中国が黙って見ているわけはない。いずれ遠くない将来に、軍事的な衝突が引き起こされる可能性が大であり、アメリカのやり方はそれを挑発している感がある。



 

5.04.2017

「そのまんま 変えるな憲法 9条を」

ちょうど10年前、日刊ベリタというオンライン紙に投稿した表記の文章をここに掲載します。ここではバンクーバ−9条の会の成立経過なども説明していますのでご参考になるかと。


2007.02.23

現政権は憲法改定を最大目標に掲げ、今夏の参議院選挙では国民の憲法改定への意識や動向が測られるものと思われます。そこで、日本での9条を守る会に呼応して当地にできた憲法9条を守る会VSA9(海外では最初)を紹介し、それよりのメッセージをお伝えしたいと思います。
日本の9条を守る会は、加藤周一、小田実、井上ひさし氏ら著名な9名の方々が、憲法、特に9条が変えられてしまう可能性を危惧して20046月に始められた。ここバンクーバーでは、20055月に地元の有志が集まってVSA9を結成した。以下のこの会に関する記述は、会員の乗松聡子氏の報告書(バンクバー九条の会;多文化社会カナダから日本へ,そして世界へ(仮題)in「世界から見た九条〜九条から見える日本」(仮題)(笹本等編、かもがわ出版社、2007年出版予定)を参考にした。

カナダバンクーバー9条を守る会(VSA9

カナダバンクーバー市のはずれにブリテッシュコロンビア大学があり、その構内に新渡戸記念日本庭園がある。新渡戸稲造は、国際連盟事務局長として洋の東西の架け橋になるべく努力したが、ここBC州のビクトリアで客死した、その記念である。現在では、バンクーバーは真に「東と西の接点」といってよく、多民族都市である。例えば市内を走るバスの時刻表には、英語、フランス語、スペイン語、日本語、中国語、韓国語、ヒンデー、先住民族語で書かれているものがある。
さて2005年5月に10人ほどで発足したVSA9は、2005年秋からの映画「日本国憲法」の上映をきっかけに会員が急増し、現在150名ほどの会員を抱えている。日本語を解する会員が約110名、その他40名程は様々な背景のカナダ人である。日本人会員のうち73%が女性、男性は圧倒的に少ない。しかも男性の多くは、戦争経験のある世代であり、2040代の男性は少ない。おそらく、日本での憲法への関心度の世代分布も似ているのではないかと思われる。
先述の映画上映は、日本憲法とその改定の動きに関心を高めるのに貢献したが、会として継続している活動には、まず9条改定阻止の請願書への署名を集めることがあり、現在までのところ3000程の署名が集まった。月例会を設けて種々な平和に関連する問題についての講演、ヴィデオ上映と討論も継続している。例えば「劣化ウラン弾」の研究と阻止への動きに対応することとか、「撫順の軌跡」という満州出兵者の戦後における自己変革の物語など。
2006年6月23日からの1週間、バンクーバー市主催で「世界平和フォーラム」が開催された。全世界から8000人の運動家、市民、政治家が集まった。VSA9は日本の平和運動団体ピースボートと共催で、「日本国憲法9条平和のための人類共通財産」なるワークショップを催し、また原爆被爆者の証言も含めた原爆関係の催しにも関わった。平和フォーラムの最終文書「バンクーバー アッピール」には,「(各国)政府は憲法で戦争放棄を定めること(例えば日本の9条のように)」と明記された。会員の一人は、ピースフィロソフィーなるサイトを始め、またアジアの若者達の交流を促進する運動を進めている。
さて,バンクーバーは、先述のように、種々な背景の人々が集まっているので、それを通じて「9条」の思想すなわち平和の思想を各国に広めるには適しているものと思われる。これが、VSA9の課題の一つであるが、さしあたりの緊急課題は、日本政府/与党/財界などによる憲法,特に9条改定の動きをくい止めることである。そこで、次にバンクーバーからの(平和)メッセージを日本の皆さんにお伝えします。

カナダバンクーバーからのメッセージ

先にも述べたように、日本の憲法9条は、平和を愛する各国民の羨望の的であり、なんとかして自分達の国の憲法にも取り入れたいと思っている人々が世界中にいるのです。そのような憲法を日本国政府は改定して、自衛軍を事実上の通常軍隊にしようとしているわけです。軍隊を送ろうとする先は、集団自衛権行使の名の下に、アメリカの言いなりになることです。現首相は憲法がアメリカに押し付けられたもの(最近のNHK番組でこのでっちあげの嘘が暴かれましたが)ということを改定の理由の第一にあげていますが、改定の動機はアメリカに押されたからであり、そしてその上でアメリカの言いなりになるためのようであり、まことに自己矛盾も甚だしいと言わざるをえません。
憲法(9条)が政府与党の言うように改定されると次のような事態が生じるでしょうが、皆さんはこういう状態を好ましいとお思いでしょうか。

(1)イラク戦争のような、道理に叶わない戦争などにかり出されて命を落としたいですか。カナダは賢明にもイラクには出兵していないが、アフガニスタンにはNATOの一員として2700人ほどの兵士を送っており、すでにそのうち44人ほどが命を落としています。
(2)親、兄弟、夫、子や孫が、このような戦争にかり出されるのが嬉しいですか。
(3)憲法を改定して、世界各国から非難を浴び、孤立を強いられるのが好ましいですか。特に、先の戦争で、日本が甚大な被害を与えた国々は、日本が再び侵略戦争を起こしかねない可能性を危惧し、軍備拡張に向かい、国際間の緊張は増すばかりになるでしょう。そういう状態が好ましいですか。
(4)戦後62年間、日本は(憲法のおかげで)戦場で一人の人も殺していないという輝かしい記録を持っていますが,それを打ち破りたいですか

こういう事態が好ましくないとお思いでしたら、どうか憲法、とくに9条を変えないように、変えようとする動きを阻止するように働いてください。そのためにも日頃、下のような警句を口ずさんで、日本国民の間に流行らせてください。

「そのまんま 変えるな憲法 9条を」
「そのまんま 変える要なし 憲法(または9条)は」
「そのまんま そのままでよい 日本憲法」

(落合栄一郎、VSA9会員)