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10.09.2026
西欧対ロシア戦争か
6.14.2026
人工頭脳 (AI)の問題点
以下は日刊ベリタに投稿したものです。
(I) AI使用での問題点
最先端の技術がAI(人工頭脳)であることは、いうまでもないことです。この技術の運用は、急速で、多方面に及んでいます。筆者などが、その問題点の全てを論じることなどとてもできません。AI利用の問題点、AIを取り仕切る装置が引き起こす問題点のいくつかを紹介します。
最近、AIで最も話題になったのは、2月の初旬、カナダBC州の山中にある小さな町(Tumbler Ridge)での事件です。多分日本でも大きな話題になったものと思います。若い女(男性だが女性と称している)が、中学校に銃を持って現れ、見境なく銃を発し、教師一人と生徒たち(5人)を殺害し、その前には、母親と、自分の兄弟を殺していた。カナダでの銃の所有問題もあるが、それとは別に、この人間が、半年ほど前には、AIを使って、大量殺人の漫画みたいなものを作っては楽しんでいたらしい。このことは、AI提供の会社の方では把握していて、この人間にはAI使用を停止する手段を取っていたらしい。しかし、彼は、巧く避けてAIを使い続けていた。AI提供社の方は、このことを地元の警察には通報していなかったので、事件は突如の衝撃であった。AIがこのような使い方では、やってみたいことをAIで実現してみて、現実にやってみようとすることは、良いことにも悪いことにも応用できるであろう。
マサチューセッツ工科大学で、AI使用が、頭脳に及ぼす影響を研究した結果が発表されている [1]。詳細はまだみておりませんので、この報告[1]の要点だけを紹介しておく。54人のテスト受験者(学生と思う)を3組に分けた。第1組はChatGPTを使用、第2組はGoogleを使って調べること、第3組は、そうしたものはいっさい使わず自分の頭脳のみ。そして、それぞれにアメリカの入学時に要求されるようなエッセー(随筆)を書いてもらう。その間、対象者の頭脳は、EEG(脳波検出器)でスキャンした。その結果、第1組(AI使用)のものもの脳波活動は、3組中最も少なく、第3組のものの脳が最もよく働いていた。
エッセーそのものだが、第1組の学生のものは、ChatGPTが作り出したものに非常に近く、学生自身の考えは反映されていなかった。これを見た教師は、これらはどうもロボットが書いたみたいだと言った。しばらく後に、第1組の若者に、もう一度AIを使わずに自分たちの書いたものを書いてみてほしいと頼んだところ、自分の書いたことをなかなか思い出せなかった。AIを使わなかった第3組の試験者に、ChatGPTを使わせたところ脳の動きはよかった。最初に自分の脳を使ってからなら、AIもより有用になるようである。
最近は、小学校でもAIを授業に用いるようになったが、非常に問題があるようで、さまざまな報道がある。アメリカでは、パブリックスクールの60%ほどが、ChatGPTなどのAIを用いているそうである。授業以外での教師の仕事時間が週に6時間ほど短縮できるようである[2]。それは授業以外の仕事の短縮で、AIは有効である。問題は、しかし、生徒が、AI依存になり、脳の活動が鈍る心配である。おそらく、この問題が、AIによる支配の根本の脅威であろう。そして、AIからの応答が、誰によって作られた、いや作らされたプログラムに基づくのか、どのようなデータに基づいているのか、などなど、真実を見極めるのは非常に困難。例えば、気候変動問題に関する質問について、回答が、政府側のデータ、いやそれに批判的な論も含めたデータのどちらに基づいているのか、AI以外からの情報なども検討して、本当のことを見極めようとすることなど、なかなか難しい。そうなると、AIを支配している側の言いなりに従う世界になっていく可能性がある。現在、ChatGPTが、自殺関連の質問に対して、自殺の方法を指示したりすることなどもあるようである[3]。自殺までとは言わないが、AIで会話していると、精神異常を引き起こすことがあると懸念されている [4]。
研究の場面での影響はどうか。一つの報告 [5]は、量子力学、生物物理などの分野で、58件の研究を見てみたのだそうである。そういうところで用いたAI (LLM4SD)では、量子力学的計算を見積もるのに、その正確度は48%上昇。また、こうしたAIは、医薬品を発見するのに有効であり、気象予想などにも有効だそうである。しかし、チュービンゲン大学の学者が、科学論文を調査した結果 [6]、年に20万ほどの論文がAIを使って書かれていたことがわかった。それらにはAIに基づく間違いや、間違った文献を引用しているなどがあったそうである。
さて、こうしたAI使用の有効性/問題点は別にして、AIを作り出す装置、エネルギー使用量なども問題視されている。日本でも、そのようだが、AIのための膨大なデータを保留する装置、今や、あちこちで、そうした建物の建築が問題視されている。そして、それに使われる膨大なエネルギーの供給をどう保持するか。例えば、例のスリーマイルアイルランドの原発では、その2号機が事故 (1979年)を起こしたので、1号機の方も、ついでに一緒に廃炉にすることになっていた。ところが、このAI作動に必要なエネルギー供給のために、その廃炉策をやめておこうとしている。他でも、こうしたエネルギー源として、原発を用いようとする動きが増えている。気候変動に有効として、原発(新しいSMRなども含めて)使用が増えてもいるようである。これは別問題だが、人類の将来にとって大危機である。
原発が戦争で攻撃の対象になるように、現在、イランで起こっている戦争で、イランは反撃の一つとして、バーレインやUAEにあるアマゾン、マイクロソフトのデータセンターをドローンで攻撃した [7]。この攻撃の結果の詳細は知らされていないが、十分なデータが破壊されれば、この施設が関与している攻撃政策などに問題が発生するであろう。
[1] https://www.censoredscience.com/2025-06-23-chatgpt-cognitive-decline-lazy-brain.html
[2] https://www.naturalnews.com/2025-06-27-teachers-embrace-ai-lesson-planning.html
[3] https://www.naturalnews.com/2025-09-07-ai-chatbots-provide-responses-to-suicide-queries.html
[4] https://www.globalresearch.ca/chatgpt-triggers-psychosis/5893338;https://www.rt.com/news/620796-ai-chatgpt-psychosis-mental-health/;https://www.rt.com/news/621031-ai-psychosis-driving-insane/;https://expose-news.com/2026/01/11/ai-shows-symptoms-anxiety-trauma-ptsd-ruining-your-mental-health/
[6] https://www.censoredscience.com/2025-07-07-200000-science-papers-in-pubmed-may-have-been-ai-generated.html
[7] https://www.naturalnews.com/2026-03-08-iranian-drones-target-data-centers-middle-east.html
(II) AI施設の問題点
先にAIの問題点のいくつかを紹介しました[1]。その後も、毎日のごとく、あらゆる報道機関で、さまざまなAIに関連する問題点が議論されています。確かに、このAIは人類にとって最大の問題ですね。何しろ、我々の生き方、毎日の生活、活動などあらゆる場面で、今までは、人間は自分の頭脳を使って行っていたのだが、そうした人間の動きを、個人の頭脳ではなく、AIなる機械がやってくれることになりつつある。いや、なんとか、自分の頭脳で考えてやっていきたいと思っている人もまだいるであろうが、多くの人は、AIに依存しつつあるようである。
このAIは、そうした人類の思考力を機械が発揮するようにしているわけだが、それは簡単にできるわけではない。それは、人類がこれまで、頭脳でやってきたこと(データ=文章、写真、動画、いずれは3次元の実際の動きまでも)を、なるべく多く収集して、AIを開発している人たちが、頭脳思考に相当するプログラムを通して、データを検索して、頭脳的反応をもたらすよう、努力している。これがAI。
こうしたことをするためには、場所、エネルギー、環境への影響などなど、多くの面で、人類社会に影響を及ぼしている。そうした問題の幾つかを紹介する。まず、アメリカだが、データを集めておく施設(データセンター)が、現在、やく4500ヶ所、現在運用しているのは、2000ヶ所ほど[2、3]。急速に建設が始まっている。
電力問題:電気使用量が大きくなり、データセンター周辺への住民に影響を及ぼしている。例えば、カリフォルニア州のタホ湖の周辺のやく5万人の人々に、今季の雪のシーズンが終わったらそちらへの電力供給は停止すると告げられた[4]。どうして?周辺に建設されたデータセンターへ電力を提供するため。市民一人一人より、企業を優先する施策。これに似たことが他でも起こっているようである。ケニアでは、今マイクロソフトのデータセンター建設(やく10億ドル)が話し合われているが、ケニアの全電力の半分ほどがこのセンターのために使われてしまうようである。というわけで、このセンター建設は今立ち往生 [5]。こういう現象があちこちで起こっている。
水問題:データセンターは、大量の水(冷却)を必要としている。多くの市町村で、それがもたらす水不足を問題視している。実は量的ではなく、必要時期の問題なのだそうである[6]。水がどこでも必要とされる夏。通常の家庭では、夏の使用量は、通常のやく2、3倍。ところが、データセンターでは、それが30倍以上。
微妙な問題:データセンターからは、四六時中、人間にはちょっと肌に感じられるほどの抵周波数の赤外線レベルの雑音を出しているのだそうです [6]。そして、そうした施設の近辺に住む住民から、雑音のせいと思われる目眩、吐き気、頭痛、不眠などの苦情が出ているのだそうです [6]。
[1] http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=202604012108533
[2] https://aidatacentermap.org/
[3] https://www.naturalnews.com/2026-05-26-data-centers-stealing-your-water-power-freedom.html
[4] https://www.naturalnews.com/2026-05-14-nevadans-to-lose-power-to-data-centers.html
[5] https://www.naturalnews.com/2026-05-25-microsoft-kenya-data-center-stalled-officials-say.html
[6] https://www.naturalnews.com/2026-05-18-data-centers-quietly-draining-your-towns-water.html
[6] https://www.naturalnews.com/2026-05-29-data-centers-infrasound-pollution-linked-to-nausea-insomnia.html
米中の違いの根本
米中は、現在トランプ氏の中国訪問で注目を集めていますが、この二つの大国には根本的な違いがあります。それが、現在の米中問題の根本にあります。
まず、米国は、まだ数世紀しか存在しない国ですが、中国は、30世紀ほどの歴史を持つ国です。米国は、16世紀に始まるヨーロッパの植民地政策の結果できた。軍事力によって原住民を排除して出来た国。そして現在でも、世界を制覇するには軍事に依存する方式になってしまっている。一方、中国は、現在の共産政党統治以前は、皇帝という人物が、民を治めていた。それは、ヨーロッパでの王室制度とそれによる民の支配と制度上は同じだが、支配の仕方は大分違っていたようである。
ヨーロッパでは、植民地などからの富に依存した王室は、民への配慮などはあまりなかった。ただ、王室のもつ経済(植民地からの略奪)余力により、ヨーロッパの文明(ルネッサンスからの)が維持されてきた。フランスでの革命が起こるまでは。そして、産業革命が起こると、こんどは、産業を起こし、それを保有する資本家たちによる社会構造ができ、金銭が支配する構造になった。現在では、特に軍需産業を所持し続けるために、軍事力による世界支配が根本思想のようである。その根本には植民地時代からの優生思想がある。西欧人こそ優秀。だから非西欧人からの略奪は当然のことと。それは、現在イスラエルによるガザ侵略、イラン侵略などの起因であるシオニズムに繋がる。しかし、こうした意識は現在の一般人にまで浸透してはいないでしょうが。
中国での皇帝の支配はどうであったのか。民を食わせることに成功した人間が王朝を築いたのだが、それが衰退すると、民は新たな英雄を求め、やがてまた新たな王朝ができる。これの繰り返しであった。できた王朝は、民をどう支配したのか。皇帝は民をなんとか飢えさせないようにしなければ、その地位が脅かされる。王朝の維持は、民への配慮が根本にある。王朝は、所属民や周辺地域も含めて、自分たちの文化の大きさを意識させて朝貢精神を植え付けていた。一方、庶民は、皇帝が変わるときの混乱を避けて周辺地域へ移住し、華僑として現地の経済覇権を握ろうという意識が高かった。これは、軍事力などは無関係。過去数世紀は、英国(そしてそれを引き継ぐ米国)の中国の植民地化の努力のもと、そしてやがてはそれを受けた日本による破壊工作に苦しめられてきた。
さて、こうした中国が大変換を遂げたのが、共産党による支配で、1949年の毛沢東による中華民国の設立である。皇帝という個人ではないが、共産党は精神的には皇帝的な意識で、中国発展を指導した。社会主義である。成立後、半世紀程は、世界大戦後の復興で大変であったが、21世紀からは、独自の国家進展を始めた。
実は、中国では、かなりの古代から、独自の技術を開発してきたのです。よく知られたのが、中国医療(東洋医療)ですが、そのほかにもさまざまな技術開発が行われてきました。火薬(そして花火)、羅針盤なども中国で発明された。
21世紀になると、中国政府は、軍事で他国を押さえ込むというような西欧のやり方はせず、経済的、技術的に他国を援助という方法で、他国を影響下に置くような方策を始めた(一帯一路として、win-winであるとしているが)。しかも、先端技術を急速に発展させ、他国での市場で優位に(価格面で特に)働いているケースが多くなった。こうした方策には、おそらく、古代からの中国皇帝の意識が反映しているのであろう。この意識は、中華民国なる国の名称にも表れている。
米国と中国の意識の差は、明らかである。米国は、力による優位の確保、一方、中国は、経済・技術面での優位を意識的に発展させようとしている。